人生で一人出会えたらラッキーなベストフレンド。

私のベストフレンドのリサが、明日上海に会いに来てくれる。


彼女との出会いは、オレゴン大学。

彼女は、タイからの留学生で、夏休みに一緒の大学準備の語学学校で会った。


最初は慣れない英語での会話で、四苦八苦だったけど、すぐに意気投合。 4年間の大学生活で、いつも一緒の大の仲良しだった。 


一緒に徹夜して勉強したり、旅行したり、恋の相談をしたり、ラブレターを書いてもらったり、楽しいことも辛いこともいつも一緒だった。


日本人の友達の誰よりも、一番私のことを理解してくれた彼女。 同じ価値観を持っていた彼女。 タイ人とはいえ、3代目華僑のリサ。 半分チャイニーズの私。 どこからしら、チャイニーズの部分で、ひかれあったのかもね?と、よく冗談を言っていた。


大学卒業と同時に離れ離れになってしまった私たち。 当時故郷の日本に戻ってきた私はひどいホームシックにかかっていた。 当時付き合っていた彼やリサと過ごしたオレゴンは、わたしにとっては故郷になっていた。 キャリアのためとはいえ、大切な人達とのトレードオフだった。


去年の11月。 私はバンコクで行われるリサの結婚式のブライドメイトとして、彼女と再会した。


 一瞬、故郷に帰ってきたような錯覚に陥った。彼女とは数年ぶりの再会だったけども、すぐ離れていた時間を埋めることができた。 離れていても、同じような悩みを抱え、乗り越えていたことを知り、苦笑した。 彼女の家は、大学時代に遊びに行った時のままだった。彼女の家族も変わらない笑顔で、暖かく歓迎してくれた。 


彼女の家のすみずみに、大学時代の思い出が詰まっていて、フラッシュバックのように、当時のことを思い出し、涙がでた。 当時仕事をしてとてもアンハッピーな自分と、かけ離れた過去の自分との再会だった。 すごくしあわせだった日々。


いつから、私は変わってしまったんだろう。 いつから、大切なものを忘れていたんだろうと、しばらく自分の生活の変化を実感していた。


変わらない友情を注いでくれる彼女に、癒され、励まされた。 家の隅々いる過去の自分に囲まれて過ごしたバンコクでの数日で、 私は再生した。 今の生活を変えたいと心からそのとき思った。


その1ヵ月後。 私は上海への留学を決めた。 あの時に、バンコクで過去の自分とベストフレンドに再会していなければ、現状を打破する勇気すらなかったと思う。


いつも天使のように私の人生の転機に現われ、進むべき道を明るく照らしてくれる。 私にとって彼女は、ベストフレンドでもあり、ソールメイト。 そんな彼女と多感な10代に出会えたことに、心から感謝。


そんな彼女と明日再会できる。 なんと二人のオリジンの中国、上海の地で。 今回はどんな再生ストーリーが待ち構えているか、楽しみ。