上海の郊外にある琵琶工房に行って、マイ琵琶を買ってきました。

先日のブログで 、お伝えしたした通り、琵琶を習うことにしたのです。 ラッキーなことに、上海琵琶協会会長である周氏が、直々ド素人の私たちに琵琶を教えてくれることになったのです。

琵琶は残念ながらレンタルはできないとのことので、購入することに。 周先生が特別顧問されているという琵琶工房に、今回琵琶を一緒に習う友人と周先生の5人で行ってきました。

琵琶工房は、マンションの一室にありました。思っていたよりも、小さな場所だな~と感じたのが正直な所でした。我々が行くと中から、72歳には見えない元気な師父(=師匠)が出迎えてくれました。 

今は琵琶職人の世代交代の時期で、ほとんどの工房が経験の少ない職人さんだけになってしまったので、中々良い琵琶を入手できなくなって困っているとのことでした。 

ここの工房は、50年以上のキャリアを持つ師父おかげで、数少ない良質の琵琶が今でも生産されているとのことでした。 師父の息子さんが、隣の部屋で一つ一つ手作業で丁寧に造られていました。 

琵琶師匠の息子

また別の部屋には、こんなに沢山の琵琶が保管されていました。

琵琶工房

あまり大きな声では言えないのですが、たまにごく普通の材質を使った琵琶でも、名器が偶然に出てくるらしいです。 人間が想像する以上に、材質と材質の微妙な違い及び相性が、音質に影響するらしいです。

周先生は、予算である2000元前後の琵琶を、30個以上試し、名器を探し出してくれました。

 琵琶の先生

最初、あまり違いが聞き分けられなかった私たちも、名器が出てきた時には、「あっ!きれいな音!!」と、ほぼ全員が分かるくらいその音質には違いがありました。

じゃ~ん!! これが私が購入した琵琶です。 想像以上に重いです。 

マイ琵琶

私は先生の一番のお勧めではなく、自分のインスピレーションで、気に入った琵琶を購入。

ちょっとぴり荒削りだけど、元気一杯で明るい音色の琵琶が、自分に一番似合っているとおもったのです。

さてさて、女子十二楽坊まではいかなくても、わたしの琵琶演奏者への道は始まったばかりなのでした。