中国で起きた反日デモの影響で、日本各地の中国関連施設に嫌がらせとみられる事件が続いていること。

お互いの政府は、両者とも謝罪を求め、傍から見ると、いつになったらこの問題は解決するのだろうかと、胸が痛むばかりです。 

自分にとっては日本も中国もわたしにとっては大切な祖国。 自分が真っ二つに引き裂かれるような痛みです。

小学校の頃、夏休みに台湾に里帰りに帰っていたときに、歴史を勉強したばかりのいとこに、

「おまえは日本人だ。 この家から出ていけ。 お前の国は、俺達中国人にひどいことしたんだ!」

と、罵倒された悲しい日を思い出します。

東京にる台湾人の母や、友達は、だいじょうぶかな? 嫌がらせの対象になっていないかなと、心配するばかりです。

きっと東京にいる母は、もっとわたしのことを心配しているだろうな。

もしわたしが母の立場だったらと思うと、いろいろと複雑な思いこみ上げてきます。

いとこに罵倒された経験から学んだことは、自分の意見をきちんと持つことだと思います。 この複雑に入り組んだ日中問題に対して、自分の意見を持たないと、様々な感情に流されて、結果的に自分がつらくなることがあります。

両国ともこれ以上感情的になって、民間レベルでの被害が起きないことをただ祈るばかりです。